ジープ ラングラーは中古購入が魅力!? 維持費や故障のリスクは!?

ジープは車に詳しくない人でも見ればわかる車ですよね。

古い戦争映画にも出てきたり、アメリカンドリームをイメージするといつかは手にしたいと思う人もいるでしょう。

 

車の映画として有名なワイルドスピードでも登場しますし、迫力のある車です。

今回はそんなラングラーを中古車で購入する際にチェックしておくポイントをジープという車についてから紐解いていきましょう!!

ジープってどんな車?

ジープはアメリカを代表する四輪駆動車が看板車の車会社ですよね!

SUV、オフロード車として歴史があり、イギリスのランドローバーなどと比較されるブランドです。

名前の由来

ジープの明確な名前の由来はありません。

様々な説があり、米軍兵士の間で自然に呼ばれたり、アメリカ車の偵察車(ジェネラル・パーパス・ビークル)の頭文字「GP」を早口で発音したことなどとなっています。

 

また、ラングラー(Wrangler)の名前の由来はジンズのラングラーと同様にカウボーイ、口論する、喧嘩するなどからきています。

歴史

ジープそのものから感じるミリタリー感のように第二次世界大戦中にアメリカの陸軍が開発を要請し、軍事車両として大量生産され使っていた車です。

そのため、偵察や輸送などの戦場でも使われていました。

 

オートバイのように軽快で、トラックやバスなどに使用されている高剛性なラダーフレーム構造など、高い耐久性に4WDのため悪路でもパワフルな走りができ、小回りが効きます。

 

終戦後は軍事車両から民間車として世界的に普及し、その機能性と四輪駆動車を広めるようになりました。

今では街もオフロードもどちらでも快適に走ることができます!

 

特にラングラーはSUVとクロスカントリー向けとされ、わずか2ヶ月でプロトタイプが開発されました。

 

プロトタイプをベースに3社が試作車として実践的に使われ、そのうちのウィリス社のMAが採用となり、これを改良したMBが正式採用となりました。

 

その後、民間モデルとしてMBを改良し生産し続けて1987年にフルモデルチェンジと共に名称をラングラーとなりました。

人気の理由

SUVをジープと呼ばれるくらいSUVに特化したブランドで、それが人気の理由でもあります。

街乗りでもオンロードでも様々なモデルがあるため幅広い購入者層を対象としています。

 

悪路でも走破するほどのパワフルな走行性能で、山道・雪道・ぬかるみも力強く走り、アウトドアやスポーツ好きにもおすすめできる車です。

 

 

 

騒音がすごいイメージがある車でありながら、技術向上により静粛性が向上、子供のいる家庭でも安心して乗車できます!

 

特にラングラーは本格派オフロード車として力強く走行するだけでなくカラーバリエーションも豊富です。

 

さらに、日本ではここ10年ほどで急速に人気が高まりました。

 

SUVブームの後押しもありますが、その走行性能と見晴らしの良さが理由でもあります。

しかし、日本では都市型の地域が多く、あまり大きい車をしかもオフロードを走らせる場面が他の外国と比べて少ないです。

 

それでも、ラングラーは若いお客さんが中心となり、資産価値の面で購入する人も多いです。

 

ラングラーの購入から数年経過した時の売却額が高く(リセールバリュー)、新車購入で初回車検を受ける3年間の間でも新車価格の約70%で売れてしまうからです。

 

これは一般的な同じ条件のリセールバリューよりも20~30%近く高いです。

また、カスタムの幅がかなり広いので自身で個性ある車に仕上げてゆく楽しみ方も大きな魅力です。

車種のカテゴリ

C~Eセグメントで、競合車種は下記になります。

・日産エクストレイル

・スバルフォレスター

・スズキジムニー/ジムニーシエラ

・トヨタランドクルーザー/ハイラックス/FJクルーザー

・マツダcx-5

・ランドローバーディスカバリー

・ベンツGクラス

 

ジープの中でも本格的なオフロード走行を誇る車種です。

それを踏まえると実際の競合車種はGクラス、ディスカバリー、ランドクルーザーあたりでしょうか。

 

 

ラングラーは、初代ジープの血統を受け継ぐモデルとして、車に詳しくない人でも一目見ただけでジープとわかるレトロ感があるデザインですよね?

 

まだ初代の頃のタイヤは大きくなく、2代目の頃にはハンドリングが向上し、右ハンドル使用も追加など本格的に海外への輸出に重みを置いています。

 

3代目には4ドアモデルが追加され、アンリミテッド(サハラ)モデルが追加されました。

現行にもつながる4代目にはシリーズ初のハイブリッド車も登場。

 

ジープが培ってきたオフロード性能のすべてを凝縮させたフルスペック仕様『ルビコンモデル』も登場。

米国ネバタ州からカリフォルニア州に続く世界一過酷と言われるルビコントレイルから命名。

その後もロックトラックフルタイム4×4や前後輪ディファレンシャルロック、電動式開閉式ルーフを搭載したモデルが出るようになり、限定車が目立つようになりました。

 

車種の特徴

 

3代目になる先代はエンジンV6 3.8L EGH、4AT/5AT/6MTでしたが、現行はV6 3.6L DOHC あるいは直列4気筒2.0L 8ATとなり限定車が多い印象になりました。

MT車が廃止され、排気量200ccダウン、2気筒ダウン、エンジンにはDOHCを採用しています。

 

また、フロントやリアランプがLEDになり最近の安全装備も当然のようについています。

 

・『リアバックカメラ』

・障害物など警告音で知らせてくれる『フロントリアパークアシストセンサー』

・側方や後方の死角の車両を検知する『ブラインドスポットモニター』

・自動で車両間隔をキープをして走行する『アダプティブクルーズコントロール』

・前方の割り込みや前面に対しての警告センサー『前面衝突警報』

Jeep Wrangler Unlimited Sport interior
TTTNIS, Public domain, via Wikimedia Commons

車種の故障事例

2018 Jeep Wrangle Unlimited au SIAM de 2018
Bull-Doser, Public domain, via Wikimedia Commons

事例1

輸入車ではよくありますが、エンジンを冷却するラジエーターから冷却水の漏れになります。

放置してしまうと、エンジンが冷やされないためオーバーヒートやエンジンブローなどの重大な故障になる可能性もあります。

 

 

 

事例2

比較的多いのが雨漏り。

自分で屋根の脱着まで出来る車種なので、その際にボルト締めすぎ、緩めすぎなど原因はさまざまですが、故障ではなくそのようなものだとも言われています。

 

事例3

電気系等部品の故障

今では車は走るコンピューターとも言われており、さまざまな部品に電気系統のものがあります。

 

・カーナビ・センサー、各種スイッチ類の故障。

・突然のバッテリー上がりがあり、昨日まで問題なくても訪れる。

・オルタネーターの故障として走行距離50,000km~70,000km以降から発生しやすい。

・エアコン関連ではコンプレッサー、ブロア系の故障、冷媒漏れなどさまざまなものがあります。

 

大半が経年劣化によるもので輸入車としてはあるあるな故障事例です。

日本の高温多湿の気候に合わせて作られていないともささやかれています。

 

ちなみに修理費用はそれぞれ10万円前後はかかります。

事例4

ブレーキ系統の不具合

ブレーキを踏んだ時にハンドルが振動するのが特にあげられます。

原因としてはブレーキマスターシリンダの動きが悪くなることやブレーキパッドの接触などがあげられます。

実際良く故障するの?

アメリカの有名な市場調査会社JDパワーの公表故障率は、業界平均値が100台あたり134件に対してジープは159件となっています。

 

また、調査された32メーカーの中で26位の順位で不具合は多い部類に入ってしまいます。

さらに、ジープのグループ会社FCAのフィアットは27位、クライスラーは31位ということで故障率に関してはあまり期待できないですね…

 

このような調査だけでなく、ジープは昔から故障しやすいことで有名で、走破性も高く見た目からして頑丈ですが、ボディなどだけで中身として長期的に利用するには耐久性は低めとされています。

 

工場の生産管理・品質管理レベルが日本車ほど高くなこと、全体的な作りが甘いところも故障率に関係しているとされています。

 

もちろん、最近では故障しにくく改良されてはいますが、国産車と比べるとまだまだのようで、走行距離が5万キロを超えるとパーツ交換が必要な箇所が増えていきます。

 

ただ、ジープは二駆から四駆の切り替えや前後のトルク配分をコンピューターで制御するなどがあり多機能とされ、その分どうしても故障する部分が多くなりがちです。

特に10年10万㎞の過走行車などの車両はいつ壊れてもおかしくないです。

実際のオーナーの声

デザインがかっこいい、気になった点はないが駐車のときは最初は慣れが必要、小回りが効かないという他に下記がレビューとなりますが、自身の経験上では時速90㎞くらいまでは至って普通の乗用車だと感じます。

 

機械なので当たり外れがありますが、その辺は国産車やドイツ社と比べて覚悟した方が良さそうです。

 

覚悟を決めてメインカーとして乗るか 国産セダンから乗り換える際は、色々妥協しなければ成りませんhttps://www.carsensor.net/catalog/jeep/wrangler/review/

 

軽トラよりはマシレベルの乗り心地です 驚くほど乗り心地が悪く、自分で運転して乗り物酔いする という経験は20年以来初です。
https://www.carsensor.net/catalog/jeep/wrangler/review/

 

ドリンクホルダーが使いづらい位置にある フロントグリルがスカスカでラジエータが丸見えなのがちと照れくさい ルーフの構造上雨漏り(まだ滲む程度ですが)するでしょう ルーフが黒いので日なたに置いとくとアホほど暑くなります。
https://www.carsensor.net/catalog/jeep/wrangler/review/

 

 

 

維持費は?

・ガソリン代

1年1万キロ走行とした場合、ガソリン代は約180,000~220,000円となります。

 

排気量が比較的多いため、決して燃費が良いわけではありませんが、指定燃料がレギュラーのためその分ガソリン代は助かりますね!

 

ちなみに燃費としては9~12km/L程度です。

 

・修理費

下記が修理項目ごとの修理費となります。

・ラジエーターからの液漏れ修理費用は工賃込みで約3~8万円

・エアコンの故障、コンプレッサーや関連パーツを全交換約15~30万円

・オルタネーターの故障の場合社外の新品パーツで5万円以上

 

・車検代

初回3年目の車検相場だと約10~13万円で、高くても15万円前後となります。

 

2回目5年目以降の車検の場合は、パーツなどの交換箇所が増えるため13~20万円ほどの相場になります。

 

こちらも、ディーラーでの車検でなければ交換部品に純正部品を使わなくなるなどがあるため費用が安くなります。

 

・保険料金

自賠責保険料は1年あたり12,260円、任意保険料は20~60歳/6~10等級/車両保険なしで30,000~90,000円となっています。

自動車税

現行だと排気量2.0Lのグレードの場合43,500円、排気量3.6Lのグレードの場合65,500円になります。

 

・その他費用

そのほか駐車場代は地域によって異なるでしょうし、定期的な交換となるオイル交換代は2Lエンジンだと7,000円程度でしょう。

 

・目安維持費

上記から大雑把に計算すると年間維持費は故障がなければ約60万円、

月に5万円程でジープに乗れるとしたら、そこまで高くは無いようにも思えます。

 

まとめ現行型の中古相場

回は、ジープ ラングラーについての魅力や維持費などについてご紹介しました。

歴史があり、迫力あるデザインや走行性能、カスタマイズ性が魅力的です。

 

中古の現行ジープ ラングラー(2018年~)の価格は走行距離5万㎞以内で…

337万円~888.8万円(2022年2月現在カーセンサー調べ)

 

元々700万は超える車なのでコストパフォーマンス高め!

 

故障事例として、オーナーの声やデータも参考にして、あなたが、ジープ ラングラーと共に歩む人生のきっかけになれば幸いです。