ドイツの名門自動車メーカー・アウディ。
外観のカッコよさや快適な乗り心地を実現する機能性が支持されていて、ベンツやBMWと並んで人気のある輸入車です。
なかでも、アウディ A4はエレガントかつスポーティな造形、走りが魅力で、「いつかは乗ってみたい!」と考えている方も多いでしょう。
ただアウディ A4を新車で購入するとなると、最安グレードでも450万円以上かかることもあって、簡単には手がでません…。そこでおすすめしたいのが、アウディ A4を中古で購入すること!
新車よりもかなり安く購入できるので、安くアウディ A4が手に入りますよ!
本記事では、中古のアウディ A4の生い立ち、価格や特徴、サイズ、セダンとアバントの違い、気になる故障率などを詳しくご紹介していきます。
目次
アウディとは
アウディ A4について説明する前に、アウディというメーカーについてご紹介します。
アウディは、ドイツの自動車メーカーで現在はフォルクスワーゲングループに属しています。
4つのリングが連なった「フォーシルバーリングス」と呼ばれるエンブレムが印象的です。
アウディは、創業者アウグスト・ホルヒが設立しました。
アウディが設立される前は、自分の名前をとったホルヒというメーカーを設立していましたが、自動車の質にこだわるあまり、経営をないがしろにして追放。
すぐに新たなホルヒをつくるものの、元のホルヒの抗議によって名前が使えませんでした。
そこで、アウグスト・ホルヒはホルヒに響きが似た「horchen」という言葉をラテン語に換えて、「アウディ」という名前をつけました。
「horchen」には耳を傾けるという意味があるので、「俺の話を聞け!」「俺のつくる車を見よ!」といった意味が込められているかもしれませんね。
1928年には、DKWという企業が買収し、1932年DKW、アウディ、ホルヒ、ヴァンダラーでアウトユニオンと呼ばれる自動車連合を結成。
この4つの会社の連合こそが後に現アウディのエンブレムとなる、フォーシルバーリングスに繋がります。
第二世界大戦の勃発による製造中止を乗り越えて、1965年ついにアウディブランドが復活します!
1985年には、社名としてのアウディも復活!
ヒット車種を多数生み出し、新たな駆動システムも開発し、さまざまな苦難を乗り越えて、フォルクスワーゲン傘下に入った今でも、高級車といえばアウディといった地位を確立し、押しも押されぬ自動車メーカーになりました。
アウディA4を徹底解剖!
アウディについて知ったところで、人気車種アウディ A4にフォーカスして特徴をご紹介!
アウディ A4が属するセグメントや競合車種、新型アウディA4の特徴、歴代のアウディ A4について、それぞれご紹介していきます。
アウディA4はDセグメント所属
自動車のサイズに基づいて、クラスをカテゴライズするセグメントにおいて、アウディ A4はDセグメントに属しています。
同じDセグメントには、メルセデス・ベンツ Cクラス、BMW 3シリーズ、アルファロメオ ジュリア、フォルクスワーゲン パサート、ジャガー XE、レクサス ISなど。
アウディ A4をはじめとして、日本の道路事情にマッチした人気なサイズに、走行性、快適性にも優れた言わずとしれた高級車がいて、競合車種はアベンジャーズ級に猛者揃いです。
環境性能を上げるため、車種のダウンサイジングが主流になり、税金面での維持費が安くすむのも人気に拍車がかかっております。
現行アウディA4の特徴、サイズ
現行のアウディ A4は、2015年に発売されています。
現在のグレードは……
ベースグレードのA4 35TFSIがありますが、リアビューカメラすらオプション設定でその名のとおりベースグレードなので以下スペック表には載せておりません。
シートヒーターやLEDライトなどの快適装備が標準装備のA4 35TFSI Meisterstück。※以下 A4 35と記載
排気量を上げパワーも充分なA4 40 TFSI
さらに4輪駆動でハイパワーなA4 45 TFSI
ハイスペックスポーツ仕様のS4
以上の4グレードを記載します。
スペック一覧
グレード名 | 排気量(L) | 馬力(PS) | トルク(kgm) | 燃費(km/l) |
A4 35 | 1.4 | 150 | 25.5 | 16.6 |
A4 40 | 2.0 | 190 | 32.6 | 16.6 |
A4 45 | 2.0 | 252 | 37.7 | 15.5 |
S4 | 3.0 | 354 | 51.0 | 12.7 |
以下サイズ一覧
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) |
4755 | 1840 | 1410 |
それではエクステリアやインテリア、走行性能、運転支援機能などの特徴を項目ごとに見ていきましょう。
・エクステリア
セダンタイプの特性から、ラグジュアリー感にスポーティーさも合わせ持ち、まさにアウディらしいプロポーションが魅力的。
エクステリアを象徴するのは、より精悍になったヘッドライトです。
精悍な表情はもちろん、LEDヘッドライトにより高精細・高解像な照射によって、夜間の道を明るく照らし続けます。
2020年にマイナーチェンジされ、よりシャープな印象になりました!
Kickaffe (Mario von Berg) / CC BY-SA
Kickaffe (Mario von Berg) / CC BY-SA
Kickaffe (Mario von Berg) / CC BY-SA
・インテリア
インテリアは、シンプルで美しいデザインはもちろんですが、ナビゲーション機能などをもつ、デジタルメーターパネルを採用した快適な走行を操る近代的なコックピットに仕上がっています。
先代よりもフロントシートの足元、後席の頭上も拡大され、より快適な車内空間になっております。
・走行性能
低排気量で高パワーのTFSIエンジンに7速Sトロニックトランスミッションによって、瞬時にシフトチェンジが可能に。(S4は8速)
エンジンとシステム、トランスミッションが高性能・高効率を実現し、快適なドライブに連れて行ってくれるわけでございます!
・運転支援機能
アウディ A4には、最先端のドライバーアシスタンス&セーフティが搭載されています。
様々なレーダーやセンサー、カメラによって、走行状況を認識し、走行や駐車をしっかりアシストしてくれます。
ドライブを快適かつ安全にサポートする心強い味方ですね。
万が一の事故も未然に防ぐ安全機能も備わっています。
センサーによる衝突警告や緊急ブレーキで、車同士の衝突や歩行者・自転車との接触を防ぎます。
Bindydad123, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
アウディプレセンスベーシックやアウディプレセンスリヤという安全性能も特徴です。
アウディプレセンスベーシックは、事故の危険を察知して、シートベルトの拘束力を強め、ハザードランプの点滅などが自動で行われます。
アウディプレセンスリヤは、後方からの追突に備える安全機能です。
乗員を守る設備が充実していて、安心してドライブを楽しめます。
また、A4 40以上のグレードからは自動ハイビーム、右折時でのドライバーの死角感知、自動追従型クルーズコントロール、
などが標準装備。
つまり、買うならA4 40以上のグレードが安心度がより高いですね!!
歴代のアウディ A4
アウディA4、1代目は1994年に販売が始まりました。
2代目は2001年、3代目は2005年、4代目が2008年にそれぞれ発売され、2015年に発売された現行の5代目アウディA4に至ります。
現行型は日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのも記憶に新しいですね!
アウディ A4 1994年モデル
初代アウディA4 は、フォルクスワーゲン パサートをベースに開発され、パサート同様に縦置きエンジンの前輪駆動が基本設計です。
ジブリの『千尋の神隠し』のオープニングで乗っていた車が初代A4です。
アウディ A4 2代目
こちらがアウディ2代目A4です。
当時としては、ヘッドライトが個性的です。
アウディ A4 3代目
3代目からはサスペンションを、今までの上級グレードに使われていた物を採用しており、格段にのり心地も良くなっております。
検討するときは3代目以降がオススメです。
3代目
Mic from Reading – Berkshire, United Kingdom / CC BY
アウディ A4 4代目
4代目からはヘッドライトに白い線のようなポジションランプが付き、現在のアウディらしいスタイリッシュなフォルムとなっております。
また、この時から後部が斜めに下がっているクーペのようなスタイリングの派生モデル『A5』が登場しています。
4代目は2008年から販売していますが、2011年にマイナーチェンジしています。
最も分かりやすい変更点はヘッドライトです。
4代目(後期)
© M 93 / Wikimedia Commons
現行型A4 5代目
アウディ A4 セダン、アバントの違い
今更ながら、アウディA4セダン、アバントの違いを簡潔に説明しますね!
セダンとワゴンの違いだけ!!!
以上です!!
アウディ A4の故障事例
せっかく購入しても故障しやすかったら、満足に乗ることができず、修理費や維持の手間だけがかかってしまいます。
アウディA4の故障事例をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アウディA4オーナーの声を聞いてみよう!
どんな故障があるのか、どのくらい故障したことがあるのかは、アウディA4オーナーが一番知っているはずですよね。
車情報サイトの口コミを調べてみたところ、故障が少なくて良いという声もあるものの、故障の頻度が多い、修理費用がかさむといった声もありました。
実際の故障経験をご紹介していきます。
8万k乗って故障は
冷房センサー故障 1万位
燃料ポンプ故障 工賃込み8万位
窓落ちにてリフト交換 工賃込み3万位こんなもんかな、あとは足回りは消耗品ですものね。そのうちガスケット交換で4~5万かかるかな?
こんな感じです。7年半乗ってこの程度だから相等、維持費は安い方だと思います。
良いアウディライフを!https://bbs.kakaku.com/bbs/70101110212/SortID=13088729/
私は新車から乗ってますが、昨年の定期点検(約8万km走行)では、
かなりの部品交換で30万円程度かかりました。https://bbs.kakaku.com/bbs/70101110212/SortID=13088729/
当然ながら、工業製品なので当たりはずれはありますね。
また、電気系統の故障もよく見受けられましたが、数千円~3万円以内で収まる事が多くあまり心配しなくても良いです。
最も警戒すべきは、トランスミッション系の故障です。
本来アウディA4は、7速Sトロニックトランスミッションによるなめらかなシフトチェンジが魅力ですが、『2速に入らない』『シフトが変わる時に異常な振動がする』などの報告が多いのが事実です。
トランスミッション以外にも、制御用CPU・電気系統の故障が原因の場合もあります。
もし全交換となると30万円~60万円程度の出費となり、主食がモヤシだけの生活が1年程続くでしょう。
この故障は運の要素もある為、
・走行距離が7~8万㎞以上の個体は手を出さない。
・充実した保証など信頼のおける販売店で購入する。
・整備記録簿のある車体のみを探す。
上記に書いたとうりリスクを軽減するようにしてみましょう。
マイナートラブルも経年劣化によるものが多く、頻繁に起こる故障ではないものの、年代の古いアウディA4を購入する場合は注意したい部分です。
アウディ A4は実際故障しやすい?それとも丈夫?
アウディA4オーナーの故障経験をご紹介しましたが、「オーナーの乗り方にもよるんじゃないの?」「きっと何十年も乗ってたんでしょ?」と思う方もいるでしょう。
実際のところ、アウディA4が故障しやすいのか、それとも丈夫なのか知りたいですよね。
故障しやすさの目安となるデータとして、アメリカのJDパワー社が毎年発表している自動車耐久品品質調査があります。
この調査では、外装やインテリア、走行性能などを含め177項目において不具合経験をリサーチし、車100台あたりの不具合指摘件数を算出します。
数値が少ないほど故障が少なく、耐久性のある車を生産しているメーカーとなります。
2019年に発表された米国での自動車耐久品品質調査では、以下の通りになっています。
https://www.jdpower.com/business/press-releases/2019-us-vehicle-dependability-studyvds
イギリスでの調査ですが、業界平均値は136ポイント、アウディは8位に入っています!!
トップのレクサスと20ポイント近い差があり、業界平均値よりすごく離れているわけでもありません。
同じセグメントの3シリーズを発売しているBMWは7位、Cクラスを販売しているメルセデス・ベンツは13位となっているのも気になるところですね。
結果だけを見ると、他のメーカーよりも圧倒的に故障しにくいとは言えないので、故障の可能性も理解した上で、中古のアウディA4の購入を検討してみましょう。
まとめ
Thomas doerfer, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
今回はアウディA4の中古購入について、新型・歴代モデルの特徴や故障事例、故障率などをご紹介しました。
エクステリアやインテリア、走行性能、先進機能は申し分ない性能で、安全かつ快適にドライブを楽しめる輸入車です。
ただ、故障事例や故障率を見ると、絶対に故障しないとは言い切れないので、故障の可能性を理解しなくてはいけません。
最後に、現行アウディA4の中古価格は走行距離5万㎞以内で192.7万円~628万円。(2022年カーセンサー調べ)
4代目モデル前期であれば100万円以内の個体もあり、4代目後期でも150万あれば買えるので、非常にオトクです!!
現行型でも安い個体で200万円代で買えるので、故障のリスクを考えると現行型の方が安心感はありますね!!
故障の可能性を理解した上で、中古のアウディA4の購入をぜひ検討してみましょう。