ジャガーXJを中古で買う!評価やサイズ、故障は?

輸入中古車を選ぶ際にその名前が挙がることも多いジャガーXJ、この車の歴史をご存知でしょうか?また、この車の評価や中古で購入する際に気を付けておきたいことを知っていますか?

 

もし、あなたが輸入中古車を初めて購入したくて、特にジャガーXJに興味があるのなら気になるのではないでしょうか?

今回はそんなあなたに

・ジャガーXJの歴史とは?
・モデルチェンジ前とどのように違うのか?
・どんなサイズ、グレードがあるのか?
・中古のジャガーXJは安心して乗れる?

について、お伝えします。

・ジャガーXJとは?その歴史は？

ジャガーXJは、ジャガー社が販売している最上級モデル。つまりフラッグシップモデルです。

ジャガー(Jagur　Car)はイギリスの名門高級車メーカーで、ウィリアム・ライオンズによって1922年に創立された会社です。

レーシングメーカーとしても数々の優勝を果しています。

なお、ウィリアム・ライオンズはイギリス王室より、『ナイト』の称号を受けています。

(現在はランドローバーとともに、インドのタタ・モーターズ傘下に属し「ジャガーランドローバー」を構成しています。)

歴史的なイギリスの高級車メーカーで、その車はイギリス王室御用達、イギリス首相公用車にも選ばれています。

詳しくはこちら…

 

そんなジャガーが現在の商品ラインナップの中で、フラッグシップセダンとして代表的なモデルがジャガーXJです。(競合車種、BMW7シリーズ、メルセデスSクラス)

初代ジャガーXJは、1968年に登場しています。

そして、モデルチェンジを1986年、2003年に行い、2009年にXJシリーズ4代目となる、現行モデルのジャガー・X351が発表され、2010年より販売されています。

 

現行モデルジャガーXJは、XF、Fタイプなどもそうですが、

アストンマーティンのヴァンキッシュやDB9などを手掛けているカーデザイナー『イアン・カラム』によるデザインです。

 

ジャガー伝統の丸目４灯のイメージを残しつつ、フロントグリルは初代XJを…

Torsten Maue [CC BY 2.0]

 

ボンネットの膨らみはEタイプを…

 

流れるようなラインのリアピラーあたりはXKを…

nakhon100 [CC BY 2.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

以上がモチーフとされています。

 

ジャガーの特色を残しながらも全く新しく生まれ変わったデザインは彼にしか出来ない事だったでしょう。

Thesupermat, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

Thesupermat, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

個人的には斜め後ろからのアングルが美しくて、たまらなく好きです！！

・モデルチェンジ前と、どう違う？

次に、現行のジャガーXJ (ジャガーX351)と今までのジャガーXJとでは、どのように違うのかについて、お伝えします。

最も大きな違いは、そのボディにあります。ボディの99%をアルミ合金とし、溶接ではなく接着とリベットのみで組み立てた、次世代のアルミニウムボディを採用しているため、先代のXJより、10%軽くなったということです。

この違いは、ドライバーであるあなたにとって非常にメリットのある違いです。

軽くなったことで燃費と運転性能の向上が期待できますね！！

そして、前のモデルに比べてボディの剛性、つまり丈夫さが増しています。

ジャガーX351は、モデルチェンジ前と比べて軽くて丈夫になったと言えるでしょう。

ジャガーXJの特徴

高級サルーンとしながらも中身はスポーツカー並みのエンジンスペック、『美しく、早い』

まさに『ジャガー』の名にピッタリの車です。

歴代ジャガーXJの特徴として上質なレザーとウッドを使った内装は、まさに優雅そのものです。

Jaguar　MENA [CC BY 2.0], ウィキメディア・コモンズ経由

Jaguar MENA [CC BY 2.0], ウィキメディア・コモンズ経由

 

そして、英国の代表的な高級オーディオブランド『メリディアン』オーディオシステムを全グレードに標準装備。

ジャガーの他にランドローバーやマクラーレンなどの車内オーディオも手掛けています。

Jaguar MENA [CC BY 2.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

 

近年、当たり前になりつつある、フル液晶メーターパネルも標準装備。

Jaguar MENA [CC BY 2.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

 

また、今やジャガーと言えば『ダイヤル式ドライブセレクター』

エンジン始動と共にせせり上がってきます。

 

車内に乗った瞬間、エンジンスタートボタンが鼓動のように点滅しています。
1分間に72回のビートは、まさに動物のジャガーと同じリズムだそうで、何とも粋な演出ですね。

全くもって無駄な装備ですが、男心をくすぐられませんか！？

Michael Sheehan [CC BY 2.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

・ジャガーXJのサイズ一覧

Jaguar MENA, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

ここでは、現行のジャガーXJのスペック、燃費、サイズの一覧です。実際に中古車を購入するとき、検討するときの参考にしてみてください。

 

グレードは比較的分かりやすいですのですぐに覚えれますよ！

エンジン

すべてトランスミッションは8速

 

2.0

・ターボ搭載の2Lエンジン

 

3.0

スーパーチャージャー搭載の3Lエンジン

 

XJR・スーパースポーツ

スーパーチャージャー搭載の5Lエンジン

 

初期ロットのXJ(2010年～2012年モデル)のみ6速ミッションの5L自然吸気エンジンですが、上記3種類がベースと覚えましょう！

 

グレード

ベーシックグレードの『ラグジュアリー』を筆頭に『プレミアムラグジュアリー』『ポートフォリオ』の順で上位グレードになり、皮の素材が良くなったり、シートクーラーやハンドルヒーターなどの快適オプション装備が標準となります。

また『R』はスポーツ路線で外装やエンジンがよりスポーティーになります。

『オートバイオグラフィー』や『LWB』が付くのはロングホイールベースで最も大きく高級なグレードです。

グレード名	排気量(L)	馬力(ps)	トルク(kg/m)	燃費(ｋｍ・L)
XJ2.0	2	240	34.7	11.5
XJ3.0	3	340	45.9	7.6
XJR	5	510	63.7	6.8

以下サイズ

	全長(mm)	全幅(mm)	全高(mm)
XJ	5135	1900	1455
XJ(LWB)	5260	1900	1455

 

・中古のジャガーXJは故障しやすい？評価は？

 

 

さて、中古車を購入すると考えた時に気になるのは、「故障」についてではないでしょうか?中古車には故障しやすいリスクが少しはあるとはいえ、安全な車を購入して、安心して乗りたいですよね?

そこで、ジャガーXJは故障しやすいのか?安全に運転できるのか?についてお伝えします。

・故障率を他のメーカーと比較すると…

 

 

中古を含め、ジャガーXJは、日本では「故障しやすい」という噂があるぐらい、評判は良い方ではありません。しかし、実際にはどうなのでしょうか?

タイプ別の故障率は一般的には公表されていませんが、アメリカのJ.Dパワー社が調査している自動車耐久品質調査という調査でメーカーごとのランキングが公表されています。

この調査はイギリスで販売している自動車メーカーごとの故障率を実際のユーザーに聞き取り調査してランキング化しており、新車購入から3年～5年の間に起こったトラブル件数の多さを調べています。

英国内だけの調査になりますが故障・トラブルの数をそのままスコアにしているランキングで、スコアが高い=故障率が高いと言えます。

参照元　https://www.jdpower.com/business/press-releases/2017-uk-vehicle-dependability-study

 

2017年度調査で、ジャガー社は、業界平均スコア131に対してスコア127、25社中14位という結果です。

また、多くの日本車メーカーより良いスコアではありません。

 

英国市場では、普通の故障率ですが、日本のメーカーよりは故障しやすいということが分かります。

・中古のジャガーXJの故障の事例は？

 

では、ジャガーXJは具体的にどんなトラブルがあるのでしょうか?ジャガーXJによくあると言われている故障の事例をいくつかご紹介します。

故障事例その1 エアサスペンション

 

ジャガーXJのエアサスペンションの故障は、経年劣化により起こりやすくなる不具合として多くの情報があります。X351以前のモデルでお馴染みの故障です。

エアサスに、劣化による傷が付くことで、エアー漏れが発生し、空気圧が下がり振動しやすくなる、供給ポンプの故障、乗り心地が明らかに悪くなる、警告灯が点灯するなどが発生します。
経年劣化で起こりやすい故障なので、中古で購入する際には気を付けておきたいですが現行型XJはエアサスではないのでそこは安心です。(LEBを除く)

故障事例その2 エアーコンプレッサー

コンプレッサーも経年劣化による不具合が発生します。

普段から乗っていると、徐々に弱くなってきている事に気付かなかったりもします。

故障事例その3 オイル漏れ

エンジンやミッション系、パワステポンプなどの故障によるオイル漏れも多く、持病と言っても過言ではないです。

経年劣化により起こるため、多走行車両や、10年以上が経過している車では注意が必要になる故障事例です。

故障事例その4 オルタネーター

電気系統のトラブル・故障事例もジャガーXJに多いです。

オルタネーターの経年劣化による故障が多く、負荷のかかる走行を繰り返している場合は劣化速度が早くなる可能性があります。

 

また、個体差もありますが、原因不明の警告メッセージなども多いようです、走行には支障がなく、再びエンジンをかければ直っている事もしばしばあるようですが、そこはさすがネコ科と大らかな気持ちで接してあげた方がいいかもしれません。

ジャガーXJだけに限った話ではありませんが、多くの故障は経年劣化によって起こります。中古で車を購入する際には、このことを注意しておきましょう。

 

そんなに故障しない？

上記に上げたとうりほとんどの事例が経年劣化による事なので、マメなメンテナンスを怠らなければ、故障頻度はかなり下がるでしょう。

 

日々の日常点検と最寄りの信頼出来る整備工場を見つけておく事をオススメします。

・現行ジャガーXJを中古で買う！まとめ

Jaguar MENA, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

現行モデルのジャガーXJについて歴史とモデルチェンジ前との比較、サイズや評価がわかったのではないでしょうか?

中古の現行ジャガーXJの価格は走行距離5万㎞以内で168.8万円~1500万円です。(2021年11月現在カーセンサー調べ)

あなたが、ジャガーXJと共に歩む人生のきっかけになれば幸いです。