ボルボ V90、この車の歴史をご存知でしょうか?また、この車の評価や中古で購入する際に気を付けておきたいことを知っていますか?
もし、あなたが輸入中古車を初めて購入したくて、特にボルボ V90に興味があるのなら気になるのではないでしょうか?
今回はそんなあなたに
・ボルボ V90とは?
・ボルボ V90の特徴とは?
・D4、T5、T6 AWD、T8 AWD、インスクリプション、モメンタム、クロスカントリーのグレードの違いは?
・ボルボ V90の評価は?
・中古のボルボ V90は安心して乗れる?
について、お伝えします。
目次
・ボルボ V90とは?そもそもボルボって??
ボルボはスウェーデンのカーメーカーで、1927年に創立され、90年以上の歴史を誇り、世界一安全な車と称されている会社です。
何故、世界一安全と呼ばれているか…それは企業理念とその実績からそう言われています。
ボルボ創設者の言葉がそのまま理念となり、現在も守られています。
『車は人によって運転され、使用される。したがって、ボルボの設計の基本は、常に安全でなければならない』
公式HPより
・安全性への取り組み
ボルボの安全性への取り組みと実績、これこそがボルボは世界一安全と言われる由来です。
1959年 現代も使われている3点式シートベルト初めて搭載。
安全性に大きく関わる為に、特許を無償で全世界に公開するなど世界初の安全システム等まだまだあります。
またボルボには1970年から24時間体制の自動車事故専門の調査チームを持ち、そのデータを用いて、現在も研究、開発を続け2020年以降のボルボ車による重大事故を0にすると言う目標を掲げています。
スペックやデザインより、何よりも安全にしたいと言う強い理念がボルボそのものです。
ボルボの歴史などについてはこちらに詳しくまとめています。
ボルボ V90とは?
そんなボルボが、商品ラインナップの中に、激戦区のEセグメントステーションワゴン(競合車種、BMW 5シリーズツーリング、メルセデスEクラスSW、アウディ A6アバント)として代表的なモデルがボルボ V90です。
ボルボのフラッグシップが90シリーズなので、現在では、ボルボ最上位クラスです。
現行ボルボ V90は国内では2017年に登場しています。
初代モデルのボルボ V90は1996年からボルボ 900シリーズの後継車として販売されていました。
現行型は約20年ぶりのフルモデルチェンジです。
尚、現行ボルボ V90はボルボ V70の後継車となっております。
・ボルボ V90の特徴とは?
Tokumeigakarinoaoshima, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
2018年 カーオブザイヤー・インポートを受賞した記憶が新しいボルボ V90ですが、主な特徴はどういった物なのかを見ていきます。
最も大きな特徴は、一言で言うと…世界最高水準の安全技術とラゲッジスペースなどの充分な実用性、他の競合車たちと比べてブランドの押し出しは控えめなのに、プレミアムカーの品格はしっかりある、非常に上品な車。
全然一言で言えませんでしたが、先進機能は当然のこと、やはり、安全技術が一番の特徴に思えます。
V90は、世界初の4つの技術を合わせて、約16個もの安全技術が搭載されています。
大型動物検知機能、右折時対向車検知機能、自転車検知機能、レーンキープ、歩行者保護ボンネット、多重層ボディー構造など、事故を未然に防ぐ機能は勿論、事故が起こってしまった時の事も充分に考えられています。
例えば被追突警告機能の場合、レーダーが、後方から車の急接近を検知すると、急接近する車のドライバーの注意を促すために、ハザードランプを点滅させ警告を与えます。
それでも、追突される危険が防げなくなってくると、むち打ちのリスクを軽減する為にシートベルトを自動で巻き上げ、追突に備えます。
また、衝突時も自動でブレーキがかかり、玉突き事故などによる2次被害の発生を防ぎます。
公式サイトによると…
美しいスカンジナビアンデザイン
その堂々とした佇まいには、人を中心に発想する知性をそなえた美しさがある。
その広々とした空間には、上質をシンプルに極めたくつろぎがある。
単なる派手さや豪華さではなく、内面から溢れ出る自信と誇りを。
人生の質を重んじる北欧スウェーデンが生んだすべてが新しいプレミアム・エステート。
…スカンジナビアンってなんだよ!!
っと思ったのですが、スカンジナビアとは、どうやら北欧のデンマーク、スウェーデン、ノルウェーを主に指す地域だそうです。
縦長の大画面タッチスクリーンナビは勿論、iPhone、androidは対応しておりますので、ご安心ください。
しかしレザーとウッドの調和が見事ですね~!
Herranderssvensson [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で
Herranderssvensson [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で
Herranderssvensson [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で
因みに、LEDヘッドライト部分の『T』を横にした形は、北欧神話に出てくる雷神『トール』のトールハンマーをモチーフにしているそうです。
デイライトとして、またウインカーとしても機能します。
・ボルボ V90のD4、T5、T6 、T8 、インスクリプション、モメンタム、クロスカントリーの違いは?
ここでは、現行ボルボ V90のスペックの違いについて一覧してみます。
実際に中古車を購入するとき、検討する時の参考にしてみてください。
モメンタムは通常グレード、インスクリプションは上位グレード、
また、クロスカントリーは見た目そのままにサイズがSUV寄りだと思って下さい。
主な違いはエンジン形式でクロスカントリーはD4モメンタムグレードを掲載しています。
・D4 ターボ搭載ディーゼルエンジン
・T5 ターボ搭載ガソリンエンジン
・T6 スーパーチャージャー、ターボ搭載ガソリンエンジン
・T8 スーパーチャージャー、ターボ搭載ガソリンエンジン+電気モーター
・クロスカントリー ターボ搭載ディーゼルエンジン
グレード名 | 排気量(ℓ) | 馬力(PS) | トルク(kgm) | 燃費(km/l) |
D4 | 2.0 | 190 | 40.8 | 16.2 |
T5 | 2.0 | 254 | 35.7 | 14.4 |
T6 | 2.0 | 320 | 40.8 | 12.7 |
T8 | 2.0 | ※318+87 | ※40.8+24.5 | 14.5 |
クロスカントリー | 2.0 | 190 | 40.8 | 15.9 |
※+は電気モーター出力加算
以下サイズ一覧です。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | |
V90共通 | 4935 | 1880 | 1475 |
クロスカントリー | 4940 | 1905 | 1545 |
クロスカントリーが長さが0.5cm、幅が2.5cm、高さが7cm大きくなっています。
・中古のボルボ V90は故障しやすい?評価は?
さて、中古車を購入すると考えた時に気になるのは、「故障」についてではないでしょうか?
中古車には故障しやすいリスクが少しはあるとはいえ、安全な車を購入して、安心して乗りたいですよね?
そこで、ボルボ V90は故障しやすいのか?安全に運転できるのか?について、そしてV90オーナーの評価についてお伝えします。
・故障率を他のメーカーと比較すると…
中古を含め、ボルボ V90は輸入車全般のイメージからか、日本では「故障しやすいのでは?」と言われています。
タイプ別の故障率は一般的には公表されていませんが、アメリカのJ.Dパワー社が調査している自動車耐久品質調査という調査でメーカーごとのランキングが公表されています。
この調査はアメリカで販売している自動車メーカーごとの故障率を実際のユーザーに聞き取り調査してランキング化しており、新車購入から3年~5年の間に起こったトラブル件数の多さを調べています。
米国内だけの調査になりますが故障・トラブルの数をそのままスコアにしているランキングで、スコアが高い=故障率が高いと言えます。
参照元:2021 U.S. Vehicle Dependability Study (VDS) | J.D. Power (jdpower.com)
2021年度調査で、ボルボ社は、業界平均スコア121に対してスコア143、33社中26位とかなり微妙な結果ですので国産車よりはリスクがあると認識しておきましょう。
主な故障の事例ですが…まだまだ新しい車種なのでこれといった報告はございません。
ただ輸入車特有の世間のイメージからか、売る時はお値段がかなり下がりやすい傾向にあります。
逆に中古で買うときは、かなりのお買い得車になると予想出来るので買いですね!!
輸入車全般的に言える事ですが、日本車と比べると電気系統の誤作動はよく起ころ事が多いです。
とは言っても最近の車ですし、信頼度はかなりあるかと思いま
す。
ボルボ V90のオーナー評価は?
ここで実際のV90オーナーの評価を見てみましょう。
数メートル走っただけでV70とのクラスとプラットフォームの違いを感じます。1クラス2クラス上、1世代2世代新しいプラットフォームはこういう物なのかと感じることができます。他の欧州車も当然試乗しましたが、V90の独特の美しいデザインと、精神的にゆったりできる室内空間と走行感覚、絶対数の少なさ、嫌みの無さ?から、こちらを選択しました。持つ歓び、走る歓びに、観る、触る歓びを感じられ、車好きの生活に華を添えることのできる貴重な車だと思います。
なお、トランクスペースに触れてませんでしたが十分な広さがあります。DピラーがV70より寝ていますが実質的な使い勝手は変わらないと思います(そこまでいっぱい積むこともありません、、)。https://review.kakaku.com/review/70102220130/#tab
ドイツ車の場合はシートに座った瞬間に高揚感が高まり、飛ばしてみたいという衝動に駆られるが、VOLVOの場合は癒しの空間を感じて、ゆったりとロングドライブを楽しみたくなる。これがVOLVOの持つ不思議な世界観なのかも知れない。https://minkara.carview.co.jp/car/volvo/v90/review/
インスタの方の写真の撮り方上手いですね。羨ま素晴らしい!!
全部は載せれないので(面倒くさい訳では無い)ざっと総評すると、充分なパワーに安全装備を含む機能性、落ち着いたインテリアなどが定評のようです。
また故障の方もまだまだ新しい車とゆう事もあり、マメなメンテナンスを怠らなければ、故障頻度はかなり下がるでしょう。
日々の日常点検と最寄りの信頼出来る整備工場を見つけておく事をオススメします。
・現行ボルボ V90を中古で買う!まとめ
Motor Verso, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
現行モデルのボルボ V90について歴史や評価がわかったのではないでしょうか?
中古の現行ボルボ V90の価格は走行距離5万㎞以内で299万円~778万円のようです。(2022年1月現在カーセンサー調べ)
あなたが、ボルボ V90と共に歩む人生のきっかけになれば幸いです。