輸入車のなかでも、スポーティかつ先進的なデザインで人気の「BMW」
いつかはBMWに乗りたいと考えている方もきっと多いはず。
豊富なラインナップがあるなか、今回魅力を深堀りするのが「BMW 3シリーズ」です。
「3シリーズ セダン」、ワゴンタイプの「3シリーズ ツーリング」、スポーツスペックの「3シリーズ グランツーリスモ」の3モデル展開でがあり、どれも魅力的ですよ。
BMWは中古での値落ちがとくに激しく、価格を安く抑えることができる3シリーズ。
今回は魅力だけでなく、気になる故障事例についてもご紹介します。
憧れのBMW 3シリーズの魅力やオーナー評価を参考にして、ぜひ中古車購入を検討してみましょう。
目次
BMWってどんな自動車メーカー?
まずは、ロールスロイスやMINIなどを傘下に持つ巨大企業『BMW』とはどのような自動車メーカーか知っておきましょう!
一度は聞いたことがあると思いますが、歴史などは知らない方も多いかもしれません。さっそくBMWについて詳しくご紹介していきます。
BMWの歴史
BMWは、1916年設立当初は自動車メーカーではなく、航空機エンジンメーカーでした。バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴァルケ株式会社として設立され、1917年にBMWに改称されます。
1926年には、航空機製造部門と自動車製造部門が分離され、本格的に自動車製造が始まりました。
第二次世界大戦中に戦闘機やロケットを生産したことによって、一時営業を停止されますが、1951年に自動車の製造を再開。
その後も経営不振でベンツに吸収されそうになるなど危機もありましたが、1975年に初代BMW 3シリーズが登場します。
以降、初代6シリーズ、初代7シリーズなどが続々発表され、1981年にはBMWジャパンが日本に創設され、日本にも進出しました。
ロールスロイスやローバー・グループなどと提携し事業を拡大していき、世界中にシェアを広げていきます。
日本は勿論、世界中で有名な自動車メーカーの地位を確立しました。
青と白のエンブレムがトレードマーク
BMWといえば、青と白が組み合わさったエンブレム。シンプルながらおしゃれな印象があり、一目でBMWとわかるので、街中で映え鼻が高いですね。
Falcon® Photography from France / CC BY-SA
正式な由来が発表されたのは、2020年でドイツ・バイエルン州の旗が元になっています。
それまでは、航空機のプロペラをイメージしたデザインで、青と白は空と雲を表していると言われていました。
モデル名はアルファベットと数字で構成
BMWの車種名は、アルファベットと数字で構成されているのが特徴です。
BMW 3シリーズを例にすると、「320i」「320d」といったモデル名がついています。「320i」の「3」はシリーズの番号、「20」は排気量を表しています。
ただ、下2ケタは必ずしも排気量とぴったりではないのは気になりますね。
アルファベットは、エンジンの種類を表しています。「i」はガソリン車、「e」は電気自動車、「d」はディーゼル車、「xDrive」は独自の4WDシステムとなっているので、アルファベットと数字を合わせて、シリーズとエンジンがわかるようになっています。
BMW3シリーズのカテゴリ
BMWについて理解したところで、BMW 3シリーズの魅力を深堀りしていきましょう!
BMW 3シリーズには、主にセダン・ツーリングの2モデルがあり、それぞれに特徴があります。
モデルごとの魅力のほか、3シリーズの特徴、セグメント・競合車種についても詳しく見ていきましょう。
BMW 3シリーズのセグメント・競合車種
BMW 3シリーズは、A~Fまであるセグメントのうち、Dセグメントに属しています。
Dセグメントは約全長4,800mmまでのサイズ、日本では扱いやすいスモールセダンなので外国車勢の競合がひしめく激戦区となります。
同じDセグメントに属する競合車種としては、「アウディ A4」「メルセデス ベンツCクラス」「ジャガーXE」などがあります。
BMW3シリーズの特徴
BMW 3シリーズは、1975年~の初代モデルから7.8年間隔でモデルチェンジしており、2019年~の7代目モデルまで進化を続けています。
4代目 1998年
Rudolf Stricker / CC BY-SA
5代目 2005年
Thomas doerfer / CC BY-SA
7代目 2019年(現行)
Alexander Migl / CC BY-SA
ダイナミックで高級感あるエクステリア
BMW 3シリーズは、Dセグメントに属することもあって、非常に扱いやすいサイズ感になっています。
中古での流通数も多く、状態の良い個体も探しやすいのも特徴です。
現行モデルに近づくにつれ、表情から後ろ姿までエレガントな印象があり、高級感あるエクステリアが魅力です。
惜しみなく搭載されている先進安全装備、疲れにくいシートに、積載性の高い荷室など、快適性にも優れています。
しかし!!
Dセグメントでは平均的ですが、後部座席はやや狭いので、後ろに乗る方は長距離などは疲れるかもしれません。
走行性能に優れている
BMWと言ったらこの魅力、高レベルの走行性能に軽快なハンドリング、まさに『駆け抜ける喜び』を提供してくれるわけですね!!
先進的な安全性能を搭載
BMWの車種には、先進的な安全性能が搭載され、安心してドライブを楽しめるようになっています。安全性能は、「安心して運転できる」「ぶつからないためのサポート」「いかなる状況でも駐車が楽々」「常に守る」の4つに分かれています。
レーンのはみ出しなどを未然に防ぐ、部分的な自動運転、半自動駐車など、あらゆるシーンの安全をサポートしてくれます。
BMW 3シリーズのラインナップ
BMW 3シリーズのラインナップであるセダン・ツーリングのそれぞれの特徴、サイズなどの詳細情報をご紹介します。
どれに乗ってみたいか想像を膨らませながら読んでみてくださいね!
BMW 3シリーズ セダン
BMW 3シリーズ セダンの魅力は、ダイナミックでエレガントなフォルムです。
BMWシリーズの特徴でもありますが、BMWのセダンのなかでも3シリーズのセダンが人気で、見た目にこだわって選びたい方におすすめ。
迫力ある見た目はもちろん、軽やかな走りもできるので、見た目と走行性能を兼ね備えたハイクオリティなセダンとなっています。
BMW 3シリーズ ツーリング
BMW 3シリーズ ツーリングは、ステーションワゴンタイプの車種です。
セダンよりもラゲッジスペースの広さに特徴があります。
広々としたラゲッジスペースは、シートアレンジでさらに広がるので、普段遣いだけでなく、レジャーやアウトドアでも活躍してくれます。
BMW 3シリーズの特徴である走行性能も兼ね備えていて、レジャーシーンでも快適な走行でロングドライブを楽しむことができますよ。
・モデル詳細一覧
3シリーズでも得に人気の3種のグレードの詳細情報を記載します。
モデル名 | 排気量(ℓ) | 馬力(ps) | トルク(kgm) | 燃費(JC08モード) |
320i M Sport | 2 | 184 | 30.6 | 15.6 |
320d xDrive | 2 | 190 | 40.8 | 18.9 |
330i M Sport | 2 | 258 | 40.8 | 15.7 |
サイズ | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | |
320i M Sport | 4715 | 1825 | 1430 | |
320d xDrive | 4715 | 1825 | 1450 | |
330i M Sport | 4715 | 1825 | 1430 |
ツーリング共にエンジンスペックは同じです。
セダンよりツーリングの方が高さが約2cm大きくなります。
全体的に燃費はかなり優秀ですよね!!
BMW 3シリーズ グランツーリスモ
また、3シリーズ グランツーリスモと言うモデルもあります。
リアガラスが流れるような外観をしており、トランクスペースとの境界線が分かりにくく、スタイリッシュな2ドアクーペのような形となっております。
通常の3シリーズよりも大きく5シリーズよりは小さくなっております!!
モデル名 | 排気量(ℓ) | 馬力(ps) | トルク(kgm) |
320i グランツーリスモM Sport | 2 | 184 | 27.5 |
サイズ | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) |
320i グランツーリスモM Sport | 4855 | 1830 | 1500 |
セダンより長さが14cm、幅が0.5cm、高さが7cm大きくなっています。
BMW3シリーズのオーナー評価
実際のオーナーの声のなかでも、特に印象的だったものをいくつかピックアップしてみました。
先代のF30より走り(特に走り出し)がスムーズで普段使いに重宝しています。外観のデザインもとても気に入っています。最新装備が標準装備されているので長い間乗れそうです。
不満な点
ランフラットタイヤの影響もあり固めです。タイヤを変えれば多少改善されるかと。https://minkara.carview.co.jp/car/bmw/series_3_sedan/review/
比較的保守的なイメージのBMWだったがG20型になって洗練されたデザインとなった。ずばりカッコイイ。あとハンズオフ(自動)運転がすごい。高速道路だけでなく一般道でも使ってますが楽を知ってしまうと抜けられません。https://minkara.carview.co.jp/car/bmw/series_3_sedan/review/
試乗車には10万円のオプションとなる19インチタイヤが付いていた。
見た目はカッコいいが、街中を流す限りでは多少コツコツと凹凸を拾い、カタいと感じることがあった。
6気筒が主流だった時代に比べると、エンジンから受ける官能性(感応性)はやはり落ちる。それでも、メルセデスの4気筒よりはいい音。https://minkara.carview.co.jp/car/bmw/series_3_sedan/review/detail.aspx?cid=253314
BMW3シリーズは故障しやすいのか
Bindydad123 / CC BY-SA
憧れの輸入車を中古で購入する際に気になるのは、故障しやすいかどうかですよね。
中古のBMW 3シリーズが故障しやすいのか、現役オーナーの声やネットを駆使して探し回ってみました。
故障がネックになって購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてみましょう。
結論から申し上げますと……故障経験がないBMW 3シリーズオーナーも多くいましたが、細かいパーツの故障が起きている事例がいくつかありました。
エンジンやボディなど大きな部分の故障事例は少ないものの、輸入車であるため、故障が起きると部品の取り寄せなどが必要になり、高額になりがちです。
部位によっては数十万円にもなるので、定期的なメンテナンスなど状態に注意して乗る必要があるでしょう。
実際よく故障するの?
自動車の故障しやすさを測る指標として、JDパワーという調査機関のデータが参考になります。「2018年日本自動車耐久品質調査」では、ブランド別に100台あたりの不具合指摘件数を収集し、ランキング化しています。
https://japan.jdpower.com/ja/press_releases/2018_Japan_Vehicle_Dependability_Study
不具合指摘件数が少ない順に、1位レクサス51件、2位トヨタ61件、3位ダイハツ73件と続き、業界平均が75件です。
BMWは9位に位置し、92件となっています。業界平均や8位スズキ82件に差を付けられており、比較的故障しやすい自動車メーカーと言えるでしょう。
BMW全体の数値なので、BMW 3シリーズが壊れやすいとは言えませんが、メンテナンス頻度をあげるなど、故障に気をつけて乗る必要があります。
しかし故障頻度はそこそこですが、走行不可などの重大故障は非常に少ないので主にマイナートラブルが基本的な故障になるのであまり過度な心配はいらないです!!
念のため、最寄りの信頼出来る整備工場を見つけておく事をオススメします。
まとめ
Alexander Migl, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
今回は、BMW 3シリーズについて、カテゴリや特徴、モデルごとの魅力などについてご紹介しました。
セダン・ツーリングにはそれぞれ特徴があり、迫力あるデザインや走行性能が魅力的です。
中古の現行BMW 3シリーズ(2019年~)の価格は走行距離5万㎞以内で…
326万円~769万円(2022年2月現在カーセンサー調べ)
元々500万は超える車なのでコストパフォーマンス高め!
故障事例として、オーナーの声やデータも参考にして、あなたが、BMW 3シリーズと共に歩む人生のきっかけになれば幸いです。