フォルクスワーゲングループに属するドイツの自動車メーカー・アウディ。
外観のカッコよさや快適な乗り心地を実現する機能性が支持されていて、ベンツやBMWと並んで人気のある輸入車です。
なかでも、アウディ Q2はエレガントかつスポーティな造形、走りが魅力で、「いつかは乗ってみたい!」と考えている方も多いでしょう。
ただアウディ Q2を新車で購入するとなると、最安グレードでも300万円以上かかることもあって、『ちょっくら買ってみっか!!』といった感じでは手がでません…。そこでおすすめしたいのが、アウディ Q2を中古で購入すること!
新車よりも安く購入できるので、安くアウディ Q2が手に入りますよ!
本記事では、中古のアウディ Q2の価格や特徴、サイズや燃費、オーナー評価、気になる故障率などを詳しくご紹介していきます。
目次
アウディとは
アウディ Q2について説明する前に、アウディというメーカーについてご紹介します。
アウディは、ドイツの自動車メーカーで現在はフォルクスワーゲングループに属しています。
4つのリングが連なった「フォーシルバーリングス」と呼ばれるエンブレムが印象的です。
アウディは、創業者アウグスト・ホルヒが設立しました。
アウディが設立される前は、自分の名前をとったホルヒというメーカーを設立していましたが、自動車の質にこだわるあまり、経営をないがしろにして追放。
すぐに新たなホルヒをつくるものの、元のホルヒの抗議によって名前が使えませんでした。
そこで、アウグスト・ホルヒはホルヒに響きが似た「horchen」という言葉をラテン語に換えて、「アウディ」という名前をつけました。
「horchen」には耳を傾けるという意味があるので、「俺の話を聞け!」「俺のつくる車を見よ!」といった意味が込められているかもしれませんね。
1928年には、DKWという企業が買収し、1932年DKW、アウディ、ホルヒ、ヴァンダラーでアウトユニオンと呼ばれる自動車連合を結成。
この4つの会社の連合こそが後に現アウディのエンブレムとなる、フォーシルバーリングスに繋がります。
第二世界大戦の勃発による製造中止を乗り越えて、1965年ついにアウディブランドが復活します!
1985年には、社名としてのアウディも復活!
ヒット車種を多数生み出し、新たな駆動システムも開発し、さまざまな苦難を乗り越えて、フォルクスワーゲン傘下に入った今でも、高級車といえばアウディといった地位を確立し、押しも押されぬ自動車メーカーになりました。
アウディQ2を徹底解剖!
アウディについて知ったところで、人気車種アウディ Q2にフォーカスして特徴をご紹介!
アウディ Q2が属するセグメントや競合車種、Q2の特徴について、それぞれご紹介していきます。
アウディQ2はCセグメント所属
自動車のサイズに基づいて、クラスをカテゴライズするセグメントにおいて、アウディ Q2はCセグメントに属しています。
同じCセグメントには、「シトロエン C3」「ボルボ XC40」「BMW X1」「メルセデス・ベンツ GLA」「プジョー 3008」「ミニ クロスオーバー」「フォルクスワーゲン ティグアン」などがあります。
アウディ Q2をはじめとして、日本の道路事情にマッチした人気なサイズに、走行性、快適性にも優れた言わずとしれた高級車がいて、競合車種はアベンジャーズ級の猛者揃いです。
環境性能を上げるため、車種のダウンサイジングが主流になり、税金面での維持費が安くすむのも人気に拍車がかかっております。
アウディQ2の特徴、サイズ
アウディのラインナップでSUVでは最小サイズであるQ2は、2017年に発売されています。
現在のグレードは……
Q2 30TFSI
Q2 30TFSI sport
Q2 35 TFSI cylinder on demand sport
SQ2
ベースグレードのQ2 30TFSIは、自動追従型クルーズコントロールは勿論、リアビューカメラすら標準装備で付いていないので、以下スペック表には記載せず、3グレードのみ記載します。
スペック一覧
グレード名 | 排気量(L) | 馬力(PS) | トルク(kgm) | 燃費(km/l) |
30TFSI sport | 1.0 | 116 | 20.4 | 19.8 |
35 TFSI cylinder on demand sport | 1.4 | 150 | 25.5 | 17.9 |
SQ2 | 2.0 | 300 | 40.8 | 11.6 |
以下サイズ一覧
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) |
4200 | 1795 | 1500 |
ぶっちぎりパワーのSQ2のみ上記のサイズより全長が2cm、全幅が0.5cm、全高が2.5cm大きくなっています。
それではエクステリアやインテリア、走行性能、運転支援機能を項目ごとに見ていきましょう。
・エクステリア
SUVタイプの特性から、迫力とラグジュアリー感を合わせ持ち、まさにアウディらしいプロポーションが魅力的。
エクステリアを象徴するのは、より精悍になったヘッドライトです。
精悍な表情はもちろん、30TFSI sportから標準装備のLEDヘッドライトにより高精細・高解像な照射!
と言うより純粋にカッコイイ!!
・インテリア
インテリアは、シンプルで美しいデザインはもちろんですが、ナビゲーション機能などをもつ、デジタルメーターパネル(バーチャルコックピット)は………今回は残念ながらオプション設定です!
中古で購入する場合はこのオプションが付いているか要チェックです!!
後部座席は足元もそこまで余裕は無いので車のサイズから、一般的だと言えるでしょう。
デメリットををあげるとしたら、後席エアコン吹き出し口が無いのがネックになりますね!
あとパワーシートが無いので、レバーを上げてシートポジションを調整するタイプです。
レバーの方が早いので個人的にには好みですがね。
・走行性能
アウディ Q2には、低排気量で高パワーのTFSIエンジンに7速Sトロニックトランスミッションによって、瞬時にシフトチェンジが可能。
エンジンとシステム、トランスミッションが高性能・高効率を実現し、快適なドライブに連れて行ってくれるわけですな!!
Tokumeigakarinoaoshima / CC BY-SA
・運転支援機能
アウディ Q2には、最先端のドライバーアシスタンス&セーフティが搭載されています。
様々なレーダーやセンサー、カメラによって、走行状況を認識し、走行や駐車をしっかりアシストしてくれます。
ドライブを快適かつ安全にサポートする心強い味方ですね。
万が一の事故も未然に防ぐ安全機能も備わっています。
センサーによる衝突警告や緊急ブレーキで、車同士の衝突や歩行者・自転車との接触を防ぎます。
今や驚くほどではありませんが、標準装備です!
アウディ Q2の故障しやすいポイント
輸入車や中古車で気になるのが、やはり故障ですよね。
せっかく購入しても故障しやすかったら、満足に乗ることができず、修理費や維持の手間だけがかかってしまいます。
車情報サイトの口コミを調べてみたところ、故障が少なくて良いという声もあるものの、故障の頻度が多い、修理費用がかさむといった声もありました。
当然ながら、工業製品なので当たりはずれはありますね。
また、電気系統の故障もよく見受けられましたが、数千円~3万円以内で収まる事が多くあまり心配しなくても良いです。
しかし、最も警戒すべきはトランスミッション系の故障です。
本来アウディQ2は、7速Sトロニックトランスミッションによるなめらかなシフトチェンジが魅力ですが、『2速に入らない』『シフトが変わる時に異常な振動がする』などの報告が多いのが事実です。
トランスミッション以外にも、制御用CPU・電気系統の故障が原因の場合もあります。
もし全交換となると30万円~60万円程度の出費となり、主食がモヤシだけの生活が1年程続くでしょう。
この故障は運の要素もある為、
・走行距離が7~8万㎞以上の個体は手を出さない。
・充実した保証など信頼のおける販売店で購入する。
・整備記録簿のある車体のみを探す。
上記に気を付けて、リスクを軽減するようにしましょう。
マイナートラブルも経年劣化によるものが多く、頻繁に起こる故障ではないものの、年数がたつにつれ、注意したい部分です。
つまり、アウディ Q2は故障しやすい?それとも丈夫?
アウディQ2の故障しやすいポイントをご紹介しましたが、「オーナーの乗り方にもよるんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
実際のところ、アウディQ2が故障しやすいのか、それとも丈夫なのか知りたいですよね。
故障しやすさの目安となるデータとして、アメリカのJDパワー社が毎年発表している自動車耐久品品質調査があります。
この調査では、外装やインテリア、走行性能などを含め177項目において不具合経験をリサーチし、車100台あたりの不具合指摘件数を算出します。
数値が少ないほど故障が少なく、耐久性のある車を生産しているメーカーとなります。
2019年に発表された米国での自動車耐久品品質調査では、以下の通りになっています。
https://www.jdpower.com/business/press-releases/2019-us-vehicle-dependability-studyvds
業界平均値は136ポイントという結果が出ており、アウディは8位に入っています!!
トップのレクサスと20ポイント近い差があり、業界平均値よりすごく離れているわけでもありません。
同じセグメントのX1を発売しているBMWは7位、GLAを販売しているメルセデス・ベンツは13位となっているのも気になるところですね。
結果だけを見ると、他のメーカーよりも圧倒的に故障しにくいとは言えないので、故障の可能性も理解した上で、中古のアウディQ2の購入を検討してみましょう。
アウディQ2のオーナー評価
アウディ Q2の事はオーナーが一番知っているはずですよね。
様々なウエブサイトから、評価をまとめています!
シンプル イズ ベストという印象で無駄な加飾もなく、スッキリしていてちょうど良いです。
私は元々、自宅インテリアも必要以上にモノを置かずスッキリしている状態が好きなので特に好印象でした。
しかし、下記の点は車両価格や現在の潮流を考えるとあって欲しい装備でした。・電動フロントシート
・後部座席のアームレスト
・後部座席のハンドフックhttps://review.kakaku.com/review/K0000961900/#tab
ドアのパネルはプラスチックぽくてもう少し改良が必要です。https://minkara.carview.co.jp/car/audi/q2/review/?pn=2
1リッターTFSIは思いのほかよく回るエンジンで、車体の軽さもあってか小気味よく走ります。高速道路での安定感、坂路などでのふけもよく低排気量のネガは感じません。https://www.carsensor.net/catalog/audi/q2/review/
高級感はそれほど感じませんが、落ち着いたデザインで質感もあり、荷室も十分で、満足しています。https://review.kakaku.com/review/K0000961900/#tab
アイドリングストップ後、エンジン再始動時の音と振動が大きいとの声が多く、アイドリングストップをOFFにしている方が多いようですが、全体的な満足度は高めですね!!
まとめ
Tokumeigakarinoaoshima / CC BY-SA
今回はアウディQ2の中古購入について、燃費や特徴、故障率などをご紹介しました。
エクステリアやインテリア、走行性能、先進機能は申し分ない性能で、安全かつ快適にドライブを楽しめる輸入車です。
ただ、故障事例や故障率を見ると、絶対に故障しないとは言い切れないので、故障の可能性を理解しなくてはいけません。
また、現在のQ2の中古相場は走行距離5万㎞以内で218.9万円~449万円です。(2020年3月カーセンサー調べ)
230万円程あれば程度のよい個体に出会えるでしょう。
この機会に中古のアウディQ2の購入をぜひ検討してみましょう!