「幼いことから憧れていた輸入車、大人になって自由なお金もあるし、中古で良いから乗ってみたい」「中古の輸入車に乗りたいけど、故障とかしやすいイメージが…大丈夫かな」などなど、輸入車に対して熱い思いをお持ちの方も多くいらっしゃるかと思います。
特に幼いころからの憧れであるといった車種には特別な思い入れがあり、「中古でも良いから一生に一度は乗ってみたい!」と感じている方もいます。
きっとこの記事を読んでいるあなたは「輸入車に乗りたい」という気持ちと「中古の輸入車に対する不安」の気持ちが織り交ざった気持ちでいるはず。
しかしこの織り交ざった気持ちというのをこの記事で解消してください!(笑)
ということで今回は、数多ある輸入車の中でもシトロエンのベルランゴにスポットライトを当て、中古の価格や燃費についての心配、中古の車特有の故障に対する不安も解消していきます。
目次
そもそもシトロエンってどんなメーカー?
フランスの自動車メーカーであるシトロエンですが、その社名は創立者のアンドレ・シトロエンさんの名前から来たものだそうです。
歯車の種類であるダブルヘリカルギアというものを製造し、更には大砲に用いる弾丸も製造。
これによって富を得た方です。
歯車と弾丸、中々聞かない組み合わせですね。(笑)
車のメーカーとしてシトロエンを設立させたのはその後の話で、当時は普及していなかった自動車を大衆向けに販売しました。
このような話を聞くと「フランスでの車業界のパイオニア」というイメージを持ってしまいますが、実はフランス内の自動車メーカーの中では後発組と言われていたようです。
そのためシトロエンが設立される前からフランスには車のメーカーがいたということですね。
しかし1970年代には経営難に陥り、プジョーの傘下となりました。
また、最近ではサブブランドとして発足していたDSオートモービルも高級路線で独立して、差別化されています。
今でもプジョーとの関係は続いています。
さらに詳しい説明は以下で説明しています。
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ベルランゴのカテゴリや競合車種は?
Alexander Migl, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
シトロエンの主な歴史について知ったところで、ここからはベルランゴによりスポットライトを当てていきます。
ベルランゴのカテゴリーについてはMPVの部類に入り、車のサイズ等で区別されるセグメントについては「Cセグメント」に部類されるでしょう。
そして競合車種に関しては、「ルノー カングー」や「プジョー リフター」など、ファミリーカーのような形のカテゴリーが主なようですね。
ベルランゴにはどんな特徴がある?先代モデルと現行モデルの違いとは
User3204, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
User3204, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ルノーのカングーに対抗して作られたもので、シトロエンのクサラやシトロエンのC4のプラットフォームを利用して作られたそうです。
国産車で言えばキャラバンやハイエースのように商用バンとしても使えるこの車、国産車にはないセンスでとにかくオシャレ!!
そんなベルランゴですが、初代から現行の3代目まで、どのような特徴があるのか見ていきます。
1996年~2013年 初代ベルランゴ
M 93, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
およそ20年にわたって活躍していた初代モデル。
オリンピックは夏季だけでも5回経験できるほどの年数です、凄まじい。(笑)
ブラジルでは2020年まで販売されていたようです。
実際に主に販売されていた1996年~2013年の間では2回ほどマイナーチェンジが行われていて、2002年に1度と2004年に1度、計2回行われています。
1998年に1度、新西武自動車販売が数百台規模で輸入を計画しましたが、、中止となってしまったとのこと。
こうしたこともあり、実質日本に存在するベルランゴはデモカーとして輸入されたわずかな個体だけだそうです。
2008年~2018年 2代目ベルランゴ
RL GNZLZ from Chile, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
2台目モデルの販売期間は10年間と、初代と比べるとおよそ半分程度という期間でした。
正式発表がされたのは2008年の1月で、欧州市場で4月から販売が開始されました。
乗用車仕様は初代と同じくマルチスペースですが、10年間の間に少しずつ進化を遂げた歴史があります。
まず2012年のジュネーヴモーターショーでフェイスリストされたモデルを初公開し、グリルのデザイン変更や、オプションでバンパーにLEDを設定できるといったようになりました。
また同じ年の9月にはハノーバーモーターショーで「エレクトリック ベルランゴ」を初公開。
これは電気自動車として公開され、ベルランゴをベースに三菱自動車製のモーターを搭載した電気自動車となっています。
その後も様々な進化を遂げ、「電気自動車」という初代では考えられないような進化も遂げていた2代目でした。
時代の流れを感じますね。
2018年~ 3代目ベルランゴ
Alexander Migl, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ジュネーヴモーターショーで2018年に初公開されたもので、PSAグループの「EMP2」がプラットフォームに採用されました。
フロントマスクには他のシトロエン車と共通の最新デザインが導入されたり、ボディサイドにはエアバンプを導入したり、2代目にはない魅力があふれた1台となっています。
エアバンプがあることによって衝突時にかかる歩行者と車体への衝撃を軽減させるという効果があります。
“乗る人”だけでなく“車の周りにいる人”のことまでも気を配る設計、尊敬します。
そして5人乗りのショートボディと7人乗りのロングボディの2種類設定され、よりユーザーの幅が広がったともいえるでしょう。
商用車としてベルランゴに乗っていたらかっこよく見えちゃいますね。
安全装備が充実しているのも魅力です。
シトロエンの故障率
実際の事例を見る前に、「J.D.パワー」というアメリカの市場調査会社が行っているデータを見てみましょう。
今回見てみるのは新車購入後からおよそ1年間の不具合件数です。
車種ではなくメーカーごとではありますが、各メーカー100台あたりの数値として集計されたものなので、確率は均等。
そのため故障件数が少ない方が優秀ということです。
- トヨタ 101件
- セアト 103件
- ボルボ 103件
- シュコダ 104件
- ヒュンダイ 105件
- プジョー 108件
- 日産 114件
- ベンツ 124件
- マツダ 125件
- スマート 125件
- 起亜 126件
- オペル 126件
- VW 128件
- フォード 129件
- ルノー 131件
- 三菱 134件
- ダチア 138件
- シトロエン 155件
- MINI 161件
- アウディ 163件
- フィアット 179件
- BMW 185件
2018年のデータではあるようですが、一覧にするとこんな感じ。
そして順位を付けると、シトロエンは19メーカー中15位という結果になっています。
シトロエンと同じフランスであるプジョーなどはある程度上位に位置している中でシトロエンは15位。
「あれ、けっこう壊れやすいんじゃない?」と不安に思っているかもしれませんが、よく見てみるとアウディやBMWはシトロエンよりも下位に位置しています。
慰めのようにもなってしまうのですが、ドイツ車と同じ程度でも「故障率」になっているので、特に信頼性が欠けるといったほどのものでもありません。(笑)
シトロエンにはどのような故障事例がある?
さて、3代に及ぶベルランゴの歴史を見てきました。
時代の流れを感じることができるほど長い時間ファンから支持を得ているベルランゴです。
しかしいざ中古車などでベルランゴを手にしようと考えても、「中古だし、故障とか大丈夫なのかな」「たとえばどういった故障があるのかな」といった不安もあるでしょう。
というかこの記事を読まれている方は一番気になる点ですよね(笑)
ってなわけで、ここからは実際にシトロエンの故障事例やオーナーさん方の声などをじっくり見ていきます。
惜しみなくじっくりと紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
事例① パワーウィンドウの故障
外車あるあるとも言われているこの故障。
いわゆる『窓落ち』ってやつです。
とはいえ急にパワーウィンドウが落ちるのは困ります、( ´∀` )
でも落ちたからといって自分の手であげようとはせずに、ちゃんと修理工事で治してもらってください、ヘタするとケガしますんで。
このパワーウィンドウの故障というのはレギュレーターやモーターの交換だけで直る事が多く、特に深刻に考えなくてもよさそうです………が!
ディーラー修理だと一式交換が基本ですのでその場合は窓1枚につき10万円程かかります。
事例② ターボエンジンの不具合
エンジンの故障というのは無いものの、ターボエンジンの不具合というのはいくつか見られているようです。
例えば、「アクセルペダルを踏みこんでも中々加速がかからない」や「エンジンチェックランプが点灯している」などの場合、このターボエンジンの不具合の可能性が浮上してくるでしょう。
ターボエンジンの不具合というのは過給機が効かなくなるといった故障なわけですが、考えられる原因は様々あります。
過給機そのものにトラブルがあるというだけでなく、それを制御するためのコンピューター側が故障しているといった可能性もあります。
「ダウンサイジングターボ」というのは加速と低燃費の両立を目指したものであり、それを実現させるために細かいチューニング作業が行われています。
そのチューニングが繊細でデリケートなものとなっているようなので、そういったことも含めて故障が起こりやすいといったことも考えられるでしょう。
事例③ ファンベルトが切れる
もし運転中にベルト鳴きの音が聞こえたり加速の仕方に違和感があったりと感じたら、もしかしたらファンベルトが切れたなどの不具合かもしれません。
自動車に使われているファンベルトというのはゴムでできているものなので、経年劣化などによっていずれは切れます。
ヒビが入ったり弾力性が欠けたりといったことが原因で切れてしまうのでしょう。
こういったことが疑われる場合にも、早いうちに修理工場に見てもらうことが大切です。
また場合によってエクステンションやプーリーが故障しているといったこともあるようで、もしそのようなことになると一式交換するのに最低でも10万円程度必要になるのです。
壊れ方によれば大きな出費となる部分ではありますが、それと同時に消耗品でもあるのがファンベルトなので購入の際など、点検簿にどのような記載があるかチェックしておくことも大事でしょう。
事例④ エアコンの不具合
もしエアコンの効きが悪いと思ったら、エアコンのガスを入れるのが最初の対処ですよね。
でもそれでもエアコンの効きが悪いのが治らないとすれば、より深いところの不具合かもしれません。
というのも、エアーコンプレッサーやエバポレーターなどの故障が疑われるのです。
ものエアコンの不具合についてはぜひ夏になる前に十分に余裕を持って確認してほしく、もし修理するのに部品が必要だとなれば、本国から取り寄せとなる場合もあります。
そのためタイミングがずれると夏真っ盛りの時にエアコンなし、という事態にもなりかねません。
時間に余裕を持ってエアコンの点検をし、もし対処が必要であれば早め早めに部品の取り寄せなど作業に入りましょう。
事例⑤ オイル漏れ等の不具合
シトロエンファンの中にはハイドロサスペンションに魅力を感じている方もいるのではないでしょうか。
一時はシトロエンの代名詞であったハイドロサスペンションですが、ベルランゴには搭載されていないのでこの点は安心です。
話を戻しますが、輸入車で特に多いとされる故障事例がオイルの漏れ。
車の底を見なければ気づかないことではあるのですが、もし駐車している間に車の下の地面が黒くなっているようであれば、オイルが漏れているという可能性が考えられます。
オイルの滲み程度は特に気にしなくても良いケースが多いのですが、地面を見て漏れているのが確認できるレベルになると、急いで修理工場に見てもらうことをおすすめします。
まとめ ベルランゴの現行型、相場はいくら?燃費は?
Alexander Migl, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
さて、ここまで「中古でいいから乗ってみたい!でも中古とか輸入車には色々と見逃せない不安もある」とお悩みの方に向けて、シトロエンのベルランゴについて解説してきました。
今まで3代続くベルランゴは、電気自動車としての進化や事故への配慮など、様々な面で向上しています。
今後もさらなる進化を遂げることが期待されるベルランゴですが、原稿型の中古では306万円~447万円程度の相場となっている模様です。(5月カーセンサー調べ)
カタログ燃費はJC08モードで21.2キロ。
輸入車としては超が付くほど優秀で、ディーゼルエンジンなのでお財布にも優しい!!
他社と比較すると故障率も優秀とは言えないものの、BMWやアウディなどよりは上位に位置しているので、そこまで不安視する点でもないと思われます。
全てを紹介出来たわけではありませんが、購入する際には今回紹介した故障事例もぜひご参考にしてください。
改めて今回は、シトロエンのベルランゴについて、基本的な情報から故障事例まで、とことん掘り下げて解説しました!
あなたが、シトロエン ベルランゴと共に歩む人生のきっかけになれば幸いです。
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いつ運命の1台に巡り合うか分からないので、早いに越したことはないですよ!!
もし、希望にピッタリの車が見つかれば…その時に買うかどうかの決断をするのみ!!