知っていますか?すごい『ボルボ』の歴史を詳しく解説!

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最近、テレビなどでも見かけることが多くなった自動車「ボルボ」のCM。

北欧を代表する自動車メーカーとして、日本国内にも強烈なファンをもつ「ボルボ」。

その洗練されたデザインと驚異的な走行性能には、脅かされるばかりです。

すでに、ご存知かもしれませんが、ボルボは北欧スウェーデンの自動車メーカーです。

ボルボは、創業当時から安全な車を作る事を第一に考え、事故調査の徹底や安全装備の開発を重点に置いてきました。

ボルボに詳しい方も、ボルボについてよく知らない方もいらっしゃると思いますが、今回は、ボルボの歴史について、創業に至った偶然の二人の出会い、創業の経緯、また、ボルボのあらゆる歴史を色んな角度から、ご紹介します。

目次

ボルボの歴史とは?

では、ここから「ボルボ」の歴史について、紐解いていきましょう。

ボルボが誕生するきっかけとなったのは、二人の天才の偶然の出会いということは、ご存知でしょうか。

まは、そのきっかけとなった出会いから見ていきます。

●創業のきっかけ・創業の経緯・量産化となった歴史

◆二人の天才の偶然の出会い?

ボルボの歴史は、1924年、肌寒い北風が吹き抜けるスウェーデンの首都ストックホルム。

ストックホルム駅前のカフェで、アッサール・ガブリエルソンが、列車待ちをしている一人の男に声をかけたことから始まったといわれております。

 

アッサール・ガブリエルソン
Assar Gabrielsson Volvo 1960

 

この男こそ、グスタフ・ラーソンです。

グスタフ・ラーソン
Gustaf Larson 1950-55

この二人はその後、ゆでエビを味わいながらテーブルを囲み、スウェーデン製の車を作るという共通の夢を膨らませていきました。

ボルボを創立した二人の偶然の出会いから、彼らの途方もないシンデレラ・ストーリーが展開していくとは、この時は誰も想像できなかったと思います。

◆創業に至るまでの経緯?

アッサール・ガブリエルソンは、1881年、スカラポリ地方のコルスべリアで卵商人を営む一家に生まれ、ストックホルムで経済学を学び、スウェーデンで最大のベアリング会社SKFに入社し、20代という若さで、子会社の社長を任されるほどの能力の高さを見せています。

 

ガブリエルソンは、当時の自動車王国であるアメリカ製のボールベアリングよりも、スウェーデン製の方が安くて品質が良いことに気づき、この発見が、ボルボ創設の大きなヒントになったと後に語っています。

 

 

一方、グスタフ・ラーソンは、1887年、オレブロ郊外のウィンとローザという田舎町で農家の末っ子として生まれ、子供の頃から機械に強い興味を持ち、オレブロ大学で機械工学を学びます。

その後、イギリスで自奏者設計の仕事に携わり、次第に自分で自動車の設計をやってみたいという夢を募らせていきます。

そして、二人は運命に導かれるように1924年、ストックホルム駅前で出会うことになります。

 

 

・1924年・・・・・ストックホルムで出会う
・1926年6月・・・最初のプロトタイプ車の歓声

◆量産化・世界ブランドへ

苦労した結果、1927年にようやく量産化の販売が始まります。
オープン・モデルは、OV4、サルーン・タイプはPV4という名前が付けられています。
発売当初は、その評判は決してはかばかしいものではありませんでしたが、当時はスウェーデンでもアメリカ車が人気で、ボルボの短いボンネットや男性的な力強いフォルムの魅力に気づく人は、あまりいませんでした。

しかし、翌年になって、ボルボ社はPV4に大幅なモデルチェンジをし、結果的にこの大胆なモデルチェンジが、その後の成功へのターニングポイントになったのです。

また、1928年に生産を開始したトラックの売れ行きが好調だったことも、会社の経営の安定に寄与しています。

・1920年代~1950年代・・・生産台数のうち、トラックが大きな割合を占める

国内で大評判となったトラックは、ヨーロッパ各国へと輸出されるようになり、ボルボの名声を高めることに繋がっていきます。

お洒落で洗練されたイメージに強いボルボが、実はトラックで有名になったというのはおもしろいですよね。

●車種別販売等の歴史

1927年・・・最初のモデルOV4の誕生
1956年・・・120シリーズ(通称:アマゾン)販売開始
1961年・・・2シータークーペP1800販売開始
1971年・・・スポーティエステートP1800ES販売開始
1975年・・・オランダのDAF社を買収・DAFモデルをベースに小型ボルボの生産開始

1980年・・・700シリーズ(760)販売開始
1990年・・・960/960-24V販売開始
1991年・・・850シリーズ販売開始
1992年・・・ECC(ボルボ環境コンセプト・カー)発表

1995年・・・S40・V40販売開始
1997年・・・S70・V70・V90・S40・V40・C70販売開始

1998年・・・S80販売開始
2000年・・・新型V70・クロスカントリー販売開始
2001年・・・S60・C70販売開始
SCC(ボルボ・セーフティ・コンセプト・カー)
ACC(ボルボ・アドベンチャー・コンセプト・カー)公開

2003年・・・S40・V50販売開始
2006年・・・3ドアハッチバックC30販売開始
2008年・・・3代目V70・XC60販売開始
2010年・・・V60販売開始

2012年・・・2代目V40販売開始
2018年・・・完全自動運転のコンセプトカー360C発表

●イノベーションの歴史

 

 

◆1959年・・・3点式シートベルト

ボルボのエンジニア、ニルス・ボーリンほど多くの命を救った人物はそう多くはそう多くはないでしょう。

ボーリンは、PV544に初めて搭載された3点式シートベルトの開発者です。

ボルボは、誰もがこの技術の恩恵を得られるよう特許を全世界に無償公開しました。

以来、現代も使われているこ点式シートベルトは100万人を超える人々の命をすくったとされています。

PV544
1965 Volvo 11134F, Dutch licence registration 33-MU-56 p1

◆1966年 衝撃吸収ボディー構造を始めて搭載。

◆1972年・・・後ろ向きチャイルドシート

かつて、ロケットの打ち上げで宇宙飛行士たちが力を分散させるために背中を下にしていた映像を覚えていますか。

それと同じ原理が、負荷を分散させてケガのリスクを最小限に抑える後ろ向きチャイルドシートに採用されたのです。

乳幼児の頭部は身体に比して大きく、首がすわらないため、衝撃の際、脳に深刻な損傷を受ける可能性が高いためです。

その後、ボルボは1976年にチャイルドブースターシートを開発し、1990年にはシートに組み込まれたインテグレーテッド・チャイルド・クッションを開発しました。

◆1974年 衝撃吸収ステアリングを始めて搭載。

◆1976年 米がボルボを最も安全な車とし、安全基準設定用のモデルカーに指定。

◆1976年・・・ラムダセンサー

ラムダセンサーもボルボによる環境への貢献の一つです。

指一本ほどの大きさの装置で、実は酸素センサーです。

このセンサーによってボルボは、有害な排出ガスを90%低減し、40年近くにわたり、世界中のほぼすべてのガソリンエンジンにこのラムダセンサーが採用されています。

◆1989年 プリテンショナー付きシートベルトを始めて搭載。

 

◆1991年・・・SIPS(側面衝撃吸収システム)

ボルボは、SIPS(側面衝撃吸収システム)で、安全性を一歩前進させました。
車体構造の一部として組み込まれたこのシステムは、内部の高強度構造と衝撃吸収素材、フロアのクロスメンバー、強化シートにより構成されています。

これに続き、1994年には世界初のサイドエアバックを開発しました。

◆1998年・・・WHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート)

むち打ち症は、痛みが伴い、治療代がかさむこともある障害です。

その上、発生率も高いことから、ボルボは、低速事故に伴う、このようなケガのリスクを低減することに重点的に入り組み、追突時の乗員の身体の動きに合わせてフロントシートがリクライニングすることにより、衝撃の吸収をします。

独立機構の調査でも、WHIPSが世界屈指の有効性を有するシステムの1つであり、長期障害のリスクを50%低減してきたとされています。

◆1998年・・・インフレータブル・カーテン(頭部側面衝撃吸収エアバッグ)

インフレータブル・カーテン(頭部側面衝撃吸収エアバッグ)もボルボの安全性を大きく一歩前進させました。

車室の長手方向のヘッドライナーに組み込まれたインフレータブル・カーテンは、側面衝撃の際に25,000分の1秒以内の瞬時に展開し、頭部が横に投げ出されたときの75%軽減することができます。

◆2002年・・・ROPS(横転保護システム)

SUVの人気の高まりを受けて、ボルボは次のセーフティイノベーション、横転保護システムを打ち出す時期と考え、2つの方向からこの課題に取り組みました。

その一つは、高度電子制御のRSC(ロール・スタビリティ・コントロール・システム)でSUVの安全性を向上されること、もう一つは、ルーフに超高強度のボロンスチールを使用して車両の構造を強化することだったのです。

◆2003年・・・BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)

車線変更の際、一瞬の不注意で死角に入った車に気づかなかった場合、大きな惨事を招くことがあります。

そこで、ボルボは、そのような状況を監視するBLISシステムの開発に踏み出しました。

このシステムは、カメラを使用して、車両の斜め後方を監視し、他の車が死角に入ると、ドアミラー側の警告灯が十分な余裕を持ってドライバーに警告を発するというものです。

2013年には、レーダー式も採用し、車両の速報と後方に監視範囲を拡大しています。

 

◆2005年 オープンカーに搭載可能なカーテンエアバッグを始めて搭載。

 

◆2008年・・・低速用追突回避・軽減オートブレーキ・システム

統計から、報告された全衝突事故の75%が時速30km/h以下の低速事故、追突事故の50%はドライバーがまったくブレーキを踏んでいないという驚くべき事実が明らかになっています。

ボルボは、そこに大きな変化をもたらすチャンスを見出し、2008年にオートブレーキ(被害軽減)システムを導入しました。

これは、レーザーを使用して先行車との衝撃の可能性を探知し、ドライバーがブレーキを踏まない場合、代わりにブレーキが作動するというものです。

このシステムは、最高50km/hまでの速度域で作動します。
2009年には、完全停止するオートブレーキ(被害軽減)として、国内で初めて導入されました。

◆2010年・・・歩行者探知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム

ボルボは、セーフティイノベーションを車の外にいる人々にも届けたいと考えています。

そこで、ボルボは、カメラとレーダーを使用して、前方の歩行者の飛び出しを探知してドライバーに警告し、ドライバーの反応がない場合は自動でブレーキをかけるシステムを開発しました。

これも非常に大きな進歩です。

 

◆2013年 世界初の対歩行者用エアバッグを搭載。

 

◆2014年・・・ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護機能)

全米における交通事故の半数は車線逸脱によるものです。
ボルボは、疲労、悪天候、または、ドライバーの不注意によって生じる走路逸脱衝突実験を他に先がけて行いましした。

パニックブレーキ、急な回避操作、道路から転落など、危険が差し迫っている事態を感知する世界初の安全技術、それがランオフロード・プロテクションです。

逸脱が避けられない場合、3つの変形エレメントを持つ衝撃吸収機能付フロントシートが衝撃を吸収、同時にシートベルト・プリテンショナー、エアバッグ、衝撃時ブレーキペダルリリース機能など、さまざまなシステムが連携して乗員を保護するような動作を行い、衝撃や事故における負傷リスクを低減します。

 

◆脊髄保護機能を始めて搭載。

 

◆2015年 自動ブレーキを始めて全車標準装備。

◆対大型動物自動ブレーキを始めて搭載。

◆2016年、Euro NCAP試験のセーフティーアシスト項目

正面衝突項目の試験で、ボルボ現行全車種で最高評価を取得しているメーカーはボルボだけです。

また、自動ブレーキ試験、安全性項目でも最高得点を出しています。

◆2017年 対向車との衝突回避ステアリングアシストを始めて搭載。

またボルボには1970年から24時間体制の自動車事故専門の調査チームを持ち、そのデータを用いて、現在も研究、開発を続け2020年以降のボルボ車による重大事故を0にすると言う目標を掲げています。

 

●レースの歴史

ボルボの車両がレースに使用され始めたのが1940年代後半です。
その後のレースの参戦と結果と今後の目標を見ていきましょう

1958年・・・スウェーデンラリー優勝・ヨーロッパラリー選手権(ERC)優勝
1984年・・・イギリスツーリングカー選手権(BTCC)に復帰
1985年・・・全25レース中13回のポールポジション、7回の優勝
1998年・・・BTCCで総合優勝
2009年・・・スウェーデンツーリングカー選手権(STCC)優勝
2011年・・・世界ツーリングカー(WTCC)参加
2016年・・・オーストラリアV-8スーパーカー勝利
2018年・・・WTCCがWTCRに変更、参戦車両を開発中
2019年・・・シーズン参戦を目標にマシンの開発が進められています。

●その他のレースの歴史

◆13億人が注目!ボルボが仕掛ける、最も過酷な世界一周ヨットレース

2011~2012年・・・ボルボ・オーシャン・レース

自動車メーカーであるボルボが、実は舟の業界でもかなりメジャーな存在であることはご存知ですか。

ボルボが取り仕切るのは、最も過酷な世界一周ヨットレースです。
1997-1998 Whitbread map-frSémhur, Flappiefh [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

ボルボ・オーシャン・レース(VOR)と名付けられるそのレースは、世界中のシーマンに知れ渡っています。
TV中継は、ヨーロッパを中心に13億人が観ているというから恐れ入りますね。

ここにも、私たちが知らないボルボの世界がそこのあるのです。
Volvo Ocean Race 2011-2012 Alicante 003Chris Hill / Puma Ocean Racing [CC BY 3.0], via Wikimedia Commons

ボルボの車はどこがすごい?

1937 Volvo PV52, grille detailEli Christman from Richmond, VA, USA [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

●ボルボはスウェーデンの荒れた国土に耐えられる?

スウェーデンの路面や気候は非常に変化が多く、その変化に耐えられず故障してしまう車が多かったのです。

そこで、そんな荒れた土地や変化の多い気候に耐えられ、安全に目的地まで到達できる、安全で頑丈な車を開発するというコンセプトのもと、ボルボは設立されました。

ボルボのロゴは、そのコンセプトを表すようにアイアン(鉄)のマークに車名を入れて頑丈さを表しています。

このコンセプトどおり、電柱にぶつかっても電柱が折れてダメになるといわれるくらいの車だったのです。

 

また、現行車のLEDヘッドライト部分の『T』を横にした形は、北欧神話最強の攻撃力を誇る、雷神『トール』のトールハンマーをモチーフにしているそうです。

●安全性の高い車?

頑丈な車の顔を持つボルボは、安全な車という顔も持っています。

先述しましたが、ほぼ全員が使っているであろう3点式シートベルトを開発し、その他、サイドカーテンエアバックやO2センサーを使った環境対策など、さまざまな安全性を開発し、さらにこうした安全装備の特許を公開することで車社会の安全性の向上に一役買っています。

こうした非常に頑丈なボディと一つ先行く安全性が世界に認められ、世界一安全な車という評判を得ることになったのです。

まとめ

いかがでしたか。

ここまで、ボルボの歴史について、創業のきっかけ、色んな角度から、ご紹介してきました。

 

その他にも、トヨタ博物館にボルボPV544を寄贈したり、V70の戦車のような車を開発したり、360Cのように眠れる自動運転車で航空業界に挑戦状ともいえる開発を進めたり、デザインを最小限にし、無駄なデザインの断捨離を行ったりと、すべてにおいてすごすぎます。

数々の名車を作りだしたボルボの開発は今も続いています。

どんどん進化するボルボを是非、感じていただきたいと思います。

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もし、希望にピッタリの車が見つかれば…その時に買うかどうかの決断をするのみ!!

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